産経新聞
「元タレントの清水由貴子さんが父親の墓前で自殺」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090421/crm0904211958049-n1.htm

スポーツ報知
「欽ちゃんショック 小西博之「まじめすぎた」…清水由貴子さん自殺」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090422-00000052-sph-ent

サンスポ
「清水由貴子さん自殺、小西博之が涙の叫び」(ミ糞では「清水由貴子さん自殺、小西博之「一生許さない」」)
http://www.sanspo.com/geino/news/090422/gnj0904220506018-n1.htm

 記事の印象は、やはり見出しでかなり決まると思う。ここで注意したいのが「内容」ではなく「印象」なのだ。例えば同じ事実を同じように伝える記事でも、印象が違えば読み手の反応も大きく違ってくる。事実、ミ糞のレビューはみな一様に「小西博之許せない」「欽ちゃんファミリーって仕事での付き合いしかないんだろう」「許さないなんて死者への冒涜だ」「自殺する者の気持ちを考えたことがあるのか」などなどなどなど…本末転倒というかなんというか枝葉末節というか…それを指摘したとして何になる?という意見ばかり。

 驚きなのが、そのどれもが「推測」なのだ。つまり、どう逆立ちしても噂の域を出ない。噂話はフィードバックするとなぜか信憑性を持ってくる。「この人も言ってたなあ」「あ、それどこかで聞いたなあ」が、「やっぱりそうだったんだ」に変わるのはそう遅くはない。もちろん対立する意見もあるが、微々たるものだ。多くはそもそもレビューを書かないのだろうが。

 さて、話を戻すと、三つ目の記事を見ていただきたい。見出しには「涙の叫び」という部分と「一生許さない」という部分がある。これは大きな印象の違いである。

 涙の叫び――ここだけ見れば、大の男が泣きながら救えなかった無念を叫ぶ――――なんらおかしいことはないように思えるが、一方は、「一生許さない」というセリフを「小西博之」が言ったらしいという情報が先ず脳を刺激する。そこで、同じ内容の記事を読んでも、まったく違う印象、ひいてはまったく違うレビューが書かれることにつながるのだ。ミ糞とはまた読者層が違うだろうと言われればそれまでだが、少なくとも私は大きな印象の違いを感じた。

 こういうニュースにしろ、毒カレーにしろ、真相はわからない。私の日記を検索してきてくれる人のためにもう一度書くと、「真相は藪の中」なのだ(笑)。だから基本こういうのにマジレスするのはなんというか、事実関係も知らずに外野がピーチクパーチク言ってる気がして、あまり気が進まない。私がそうされたくないからだ。平たく言うと、「どうでもいい。」冥福を祈ろうが祈るまいが、魂があろうがなかろうが、この清水って人は死んだ。硫化水素かぶって死んだのだ。私はこの人の苦しみも知れないし、関係者の悲しみも知れない。知れないのだ。敢えて言えばそれが「悲しみ」か?しかしそこまで私も偽善ぶるつもりもない^^;

だからさ、何が言いたいかってーと、「釣られるなよ。」と言いたい。乞食どもはそれみたことかって飛びついておまんま食ってるんだからさ。許さないって言う小西さんの気持ちはすごい悲痛なものだったんじゃないのかね。死者に対して死んだことを許さないんだよ?これはすごい言葉だと思う。なんで死んだんだ!じゃなく「死んだことを許さない」っていうのはすごい力を持った言葉だと思う。

 また話を少し戻すと、「釣られるなよ」ってのは、小西さんもその言葉を言うに至る経緯があったんじゃないかね。人生って長いから。で、調べてみたら2004年に腎臓癌やってるんだよね。まあこれは自業自得の面もあるだろうけど88年に結婚、10年後、離婚。現在も子供の養育費は支払っているそうだ。長いこと生きてりゃいろいろあるんだなあ。と言っては失礼か?いや失敬。しかし、ハタチそこらのネットユーザーに「許さないと言ったお前を許さない!」とか「傲岸不遜な振る舞い」とかそんなこと言われる筋合いないよね。それこそ失礼だろう。誰かとても大事な、遠くに行ってしまった友達が死んだんだと仮定しても、なんだかぼやけた悲しみともなんともわからない物しか私たちは味わえないのだ。中には全く悲しくない、それよりも明日の仕事が大事だ!という人もいるだろうし、すごく悲しい、みんな可哀想…と思う人もいるだろう。それでよいのだ。だが、それは全部「リアリティがない」のだということを自覚していなければならない。ひいては、「嘘からでた誠」がまかり通る世の中であってはならない。

少し長く書きすぎた。
ただ、死者を持ち上げれば何を言っていいというわけではない。
良いことをすればその分悪いことをしていいというわけではない。
知ったかぶりをしたからといって自分が偉くなったわけではない。
それが言いたかっただけなのだ。

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