見出しとかタイトルとかってつけるの難しいな…^^;
よく秀逸なタイトルつけられるよね小説家とか文豪ってのは




「優樹、君は僕に『あとはよろしくお願いします』と言ったね?何をよろしくと君が言ったのか、僕はわからない。が、それをいちいち語っている時間も余裕もなかったのは重々承知している。だから、僕は僕のしたいことをしたつもりだ。僕は傍観者だと思いたがっていたが、既に傍観者ではなかったのだな。いつからとは言わない。何があったかも聞かないでおこう。いや、聞く権利がない。僕は翔べないシームルグなのだからね。翔べないシームルグは、傍観しないシームルグだ。ああ、また誰もいないのに空に語りかけてしまった。ふむ、空に語りかけるというのは言い得て妙だね。今僕は屋内にいる。さりとて、それほど閉鎖的な空間でもない。一郎君が風穴を開けていったからね。しかし、空に語りかけるなんて言う慣用句があるわけでもないが、空に語りかけると言えば独り言と相場が決まっている。比喩表現の一人歩きというわけかな?どう思うかね?飯田」

ここまで一息で呟いて、また大田は殻ごと落花生を口に放り込んだ。

「相変わらず話が長いことだ」

それだからお前は若いやつから疎まれるんだ、という言葉を飯田は飲み込んだ。もともと長居する気などさらさらない。担いだ「荷物」を下ろしたら帰る。帰る?どこへ?「主」はもういない。いつ目覚めるとも知れない眠りについてしまった。飯田には珍しく、自嘲気味なその表情に大田は気付いていた。しかし、また大田に珍しく、その理由に言及するのは避け、彼が担いできたその「荷物」の方に視線を移した。

「世話をかけたみたいで、すまないね」

「気にするな。やれることをやったまでだ」

言って、飯田は「荷物」を静かに床へ下ろした。片方ずつ、ゆっくりと。そこにはおそらく海で負った火傷をしこたまこしらえた火蜥蜴と、体中を切り刻まれ、ツヤのある漆黒の毛皮をドス黒く汚した虎が横たわっていた。






難しい/^o^\

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