御師様、見て見ぬ振りをしても我が身はごまかせないなら、私は一体何のためにこの世に…

村人:僧侶様、どうか御救い下され…。

モンク:し、信ずれば則ち…極楽への道が開かれます…祈りましょう、来世に…

村人:ああ…次に生まれるときは…どうか…





私は何故モンクなのだろう


確かに私は誰も死なせたくない。だからか。
しかし、生を意識することは則ち必要以上の死と直面することに他ならない。生は死との二者択一の上に成り立つただの確率なのだと誰かが言っていた。あるとき生きていてもまたあるときは死んでいるかもしれず、かと言って生きているにも関わらず生を放棄する輩もいた。

そこは生がなんであるか、死はなんであるかなどという意味よりも数が優先される世界だった。

人の生を糧にする者が多い反面、死を糧にする者がいるのも確かだ。私は後者だった。西に死者あれば祈り、東に伝染病あれば祈り…。

もちろん、それ自体を否定される言われはないが。




ああ、わかった





救われたいのは私だ





プリ:私と樹海探索行かない?




モンク:…いいよ。




…ありがとう。

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