整形外科はいい商売だ
適当に診断して効き目のない電気を流して国から金を取れるんだから
でも適当に診断された方がいい場合もあって
保険的な意味でね
しっかり診断したとしてもレントゲンじゃ痛みとかいう抽象的なものは写らないので
そこにつけこんだのか本当に痛いのかわからんけどもこういう治療法が生まれたわけさ

まあ地方の整形外科医院は痴呆の墓場までの経由地となっている実情がありまして
そこでは患者同士のコミュニティが新たに形成されてるのね
参加日や参加者、参加時間などが徐々に暗黙の了解で構築されていく
決まった日(実際にはなにも決まってないのだが)に特定の人間がこなかったりすると逆に心配されるという
「あの人今日来ないけどどうしたのかしらね」なんつって
そりゃ治療しにきてるんだからどうしたもこうしたもないだろう

患者からみると大きく分けて三つの治療法があるわけだが
すなわち薬だけもらって帰るのと体に電気を流すのとマッサージとか具体的なリハビリや治療を行うことの三つである

薬だけもらって帰るってのはあるいみ一番賢い
待ち時間はないわ安く医者のお墨付き薬を買えるわでいうことない。
まあ対症療法が有効な時点でそれほど症状が重くない場合が多いわけだが

電気を流すってのはどうも効き目が分からない
解熱剤や抗生物質は時間が経てば楽になったりするけど
電気を流す前と後で何が変わったかって聞かれると眠気が増したくらいのもんだ
しかしこれに大金を払う人が多いのも事実
要は低周波流して体を暖めてるんだけどこれって強すぎても弱すぎても駄目らしいのね
でもその辺のさじ加減は医者が判断するんじゃなくて患者自身が判断してるわけ
医者がいちいちやってられんだろうしね
しかしそうなると個人差うんぬんの前に好みの問題があるわけさ
本当はもう少し強めが一番よく効くのに弱めが好きだから弱くしてるとか
その逆とか
バカだなあと思ったのはとあるやりとりで
「強さいかがですかー?」
「弱いなー」
「はい、いかがですかー?」
「まだもう少し」
「いかがですかー?」
「まだもっと強く」
「いかがですかー?」
「あ、もう少し」
「どうですかー?」
「あい、あい」

というじい様と看護婦の一部始終なのだが

少しだけ「しんじゃうくらいのでんきをながしてはいただけないか」とお願いしたくなった

またあるときは
まこれはマッサージとかリハビリの話になるんだけど
これも看護師とばあ様のやりとりで
「膝がもう痛くて曲がらなくてね…」
「このくらい曲げると痛いですか?」
「それは痛くない」
「これは?」
「そこまでは平気」
「ここまでくると痛いでしょ」
「あー、それは痛い痛い…」
「うん、じゃあここまで、だいたい90度くらいかな、ここまでは意識して曲げるようにしよっか?」
「あー、あい、あい、」
「曲げられる所までは曲げないと、本当に少しも曲げることが出来なくなっちゃう」
「んーでもね…毎週こうやってやってもらうのが気持ちいいからね…」
「や、勿論リハビリはやるんですよ?ただ、一週間に一回こうしててもそれ以外はずっとお家にいるわけですから、お家での過ごし方が大事なんですよ?」
「んーでも口で言っててもやるのは難しいんだよね…」
「痛くないところまででいいですから、ね?」
「でも言うのとやるのじゃね…」
「おばあちゃんのためだからさ、まあゆっくりやってみてくださいよ」

つまり痛い思いをするかもしれない日常でのリハビリをするよりも168時間に一回訪れるマッサージを楽しみに生きていく方がいいってことだ
微塵も痛い思いをしたくないという気持ちが滲み出ていたよ
だって口約束でいいならわかりましたっていっときゃいいわけだし、
思い出した時にでも曲げりゃいいわけだ
それすらしたくないっていうならそれもいいでしょと
喜んで養分になってるわけだから

コメント

Ley
2012年6月18日19:26

リハビリの効果は千差万別で個人によって違うと謳いながらやたらと成功例の話をするんだよね。
もう壺を買って幸せになった宗教や雑誌のなんとかストーンで金持ちになったのと変わらないレベルだと思うんだ。w

あき
2012年6月18日21:03

まさにそれ。w
アプローチの仕方が違うだけで霊能商法とかと同じレベルw

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