「そういうわけだから、きちんと数値を把握しなきゃいけないの」
「わかりました」
「もしも芳しくない兆候が見られるときは…ね?」
「はい。わかっています」


「う、う…ん…」

ここは…どこだろう?
初めて見る景色だ。というより、ここ意外にいたという記憶がない。

「起きたわね」
「おはよう!」

「おはよう…」

なぜおはようと言ったのかわからない。だが、言わなければならないのだと即座に理解した。意味もだいたいはわかった。
自分と同じか少し上くらいの少女が一人、そしてその隣にオバサンが一人。

ここは病室のようだった。
普通サイズのベッドに僕は腰かけていた。
隣にあいさつしてくれた彼女が腰かけていて、とてもいいにおいがした。
周りはカーテンで仕切られて、それ以上の内装をうかがい知ることはできない。

シャッ
正面のカーテンが開いた。
そこから小綺麗なオッサンが出てきた。
偉そうなにおい。気に入らない。

「…どうだね?目覚めは」

自分に向けられた言葉だとわかってはいたが無視をした。
どうせ連中は聞こえないフリをしてるなんてわからないだろう。

「まだ状況がうまく飲み込めてないようなのです」

オバサンがフォローしてくれた…というより、この場合は自分のフォローだと言えそうだ。彼女の功績に僕が関わっているらしかった。

「そんなすぐに覚醒しないよ?あたしのときもそうだったもん」

少女が言った。

「そうか。くれぐれも気をつけて進めてくれ」
「わかりました。」
「はーい」

ふぅ。何故か緊張する相手だった。気に入らないし、次会うのはどうにも避けたいが無理だろうな。また会いそうな気しかしない。

ふと目の前に「とりぶた」とラベリングされた袋をつきだされた。

「…加速度は?」
「114ですね。好物といって良いようです」

いつからいたのか、オバサンの横にもう一人オバサンが立っていた。オバサン二号だ。

「こっちのいかくんは?」
「ええと、こちらで34、さして興味はないようです」
「それにしてもこのセンスはどうにかならないかしら。ほとんど酒のつまみじゃない」
「同感です」

シャーー

またカーテンが開き、若いねーちゃんが入ってきた。何やらいろんな器具を持っている。

「失礼しまー、あ、検温の時間ですが…」

「悪いんだけど、後に回してくれる?」

「はい、かしこまりましたー」

オバサン一号は無愛想だったが、さして気を悪くする風でもなく、ねーちゃんはカーテンの向こうへ消えた。

「っ!?」
「どうしたの」
「今、数値がはねあがって…」
「…なんともないじゃない」
「は、はぁ…。」

その後もいろんな食べ物を見せられた。
ひとしきり見せられたあと、疲れたので眠りたいと申し出た。

「とりぶた食べたい…」
「あー、これは実験用だからダメなんだ。っていうかとりぶたって名前結構謎だよね」
「食べたい…」
「あーもう、わかったよ、今度一緒に食べよう?ね。」
「ありがとう」

この子は優しくて、いいにおいで、可愛くて、美味しそう…





という夢を見た。w
厨二病全開w

コメント

メイホン
2012年4月12日20:39

本当に中二w
看護婦のねーちゃんは食いたいけど・・・

メイホン
2012年4月12日21:30

ZETMAN2話見て思い出した。
これマンガで途中まで見たことある。
人が死にまくる絶望系エロマンガだったような・・・

あき
2012年4月13日1:55

看護婦のねーちゃんはAVに出てくるようなミニスカ姿だったw
普通に可愛かったwポニーだった気がする。

ZETMANは俺も最初だけ読んでたwなんかグロが入ってきて切った気がするw
なんかおっきくなってからもジンがやさぐれていた印象がw

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